TRIP

プロサーファー間屋口香・プロスノーボーダー國岡あいによる 北海道スノーサーフトリップ

昨年4月、......同じチームメイトとして交流を深めていた私たちは、かれこれ10年以上の付き合いになる。海と山、活動するフィールドは違いながらも、出会ってから数年経つと色々な変化が訪れていた。新しいことへの挑戦、環境の変化、これからの方向性、少し成長した私たちが選んだ次へのステップ。そのステップの一部としてこのロードトリップが始まった。

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(左:國岡あい 右:間屋口香)

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間屋口香(以下、香):あいちゃん、まずこのトリップに誘ってくれて本当にありがとう。トリップ先に北海道を選んだ上に、キャンピングカーでそれをやろうって言われた時、「あいちゃんナイス!」って思ったよ。行ったのは確か4月の25日くらいからだったよね。

國岡あい(以下、Ai):そうそう!旅の時期が春だったのもあるけど、雪と海をクロスオーバーさせた旅がしたかったの。例えば波がないとか天気が悪いとか、日数が限られた中でも自分たちの欲望に合う選択肢を多く持っている場所は北海道しかないと思って選んだんだよね。

香:なるほどね、私はその頃まだ北海道の地理もよく分かってなかったけど、行って本当に驚いたよ。拠点にしていた雪山から、サーフィンができる日本海と太平洋、どちらも1時間ちょいで行けるんだもん!キャンピングカーにして大正解だなって感じたよ。

Ai:私的にはキャンピングカーを選んだ一番の理由は、キャンピングカーでの旅をしたことがなかったのでしてみたかった() 。でも、予定を決めずに自然任せに動くつもりだったから、臨機応変に移動できるキャンピングカーは全てにおいてストレスなく快適だったね。

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香:予定を決めずに自然任せっていうのがもう魅力的すぎるよね。決まっていたのは、晴れそうなら雪山でスノーボード、波があるならサーフィン優先、ってことだけだったね。 お互い予定決めて計画的に動くとか無理なのは分かってたよ() 。ところでAiちゃん、初めてのキャンピングカー生活、どうだった? 寝れた?

 Ai:爆睡()。想像以上に寝心地がよかった!私は二段ベットで寝てたよね。一段は荷物置き場にしてて、シャワールームは使わず、ウェアーとかブーツなんか突っ込んでドライルームに使ったよね。

香:私は運転席と助手席の上のダブルの所で優雅に寝させてもらってた〜。荷物も楽々置けるし。収納棚にはお風呂セット、お菓子、服、って分けて家状態にして楽しんでいたよ。

Ai:キャンピングカー生活で、香ちゃんが持ち合わせの材料でパパっと作ってくれたキャンプ飯が印象に残ってるな〜。手際よく、そしてオシャレな仕上がりに女子力の高さを感じた()

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香:キャンピングカーは海辺とか、山のふもととか、景色がいい場所を基地にできるから。 そんなステキな環境だからさ、何食べても美味しく感じたんだよ() 。今回の旅で他に印象に残ってることってある?

Ai:あるある! ニセコの山をハイクした時に、中腹辺りから風がすごく強くなってきてしかもなかなかの斜度を直登している感じだったから、引き返すにも微妙でただ黙々と登り続けたこと。 そしてあの時まだバックカントリーの経験も少なかった香ちゃんがよく頑張ってついてきたなと。

香:あの時は必死だったから! 皆、淡々とハイクしていくから、これが普通なのか、と思って。弱音も吐けない状態() 。一歩足を踏み出す度に、ズルーっとなるし、後ろは振り返れなかった。板が風受けて、 全身飛ばされて行くかと思ったよ。

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Ai:深く感心しました。さすがグランドチャンピオン! あとは、撮影初日の雪山でのサンセットライドも印象に残ってる。神様がWELCOMEと言ってくれているようだった。

香:うん、あのサンセットタイムはその場の空気と見える景色が神々しくて雪山って素敵って心から思ってた。サンセットの中のラスト一本をAiちゃんと2人で滑ろうってなった時、緊張でしかなかったけど、Aiちゃんがうまく合わせてくれて本当に助けられたよ〜。

Ai:その時々雪質や景色、空気の違いを楽しめるのもバックカントリーの魅力だよね。行ったのが4月後半だったので予想通りシャバ雪だったけど、本当に大満足だったな。

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香:Aiちゃんは私に常に気にかけてくれながら、その上いいスポット見つけてかっこいいターンしていて、惚れちゃうよー!

Ai:私的には、後悔してるところもあるんだよ。パウダーもなくスキー場と違いパークもない。撮影ではその中で自分の滑りを表現するにはやっぱり想像力が重要。このトリップでは自分にそこが圧倒的に足りなかったなって。 でも、旅として楽しむといった部分では山も海も申し分なく遊べていい思い出しかない

香:旅として楽しむっていう部分では百点満点達成できたよね。海もサーフィンとSUPまでこなしちゃったし!

Ai:北海道の海はありえないくらい極寒だと聞かされていて、かなり恐る恐る入ったけど、思ったほどではなく寒さは特に感じなかったなぁ。 波質もサイズも私にはちょうどよく、人も少なかったのでのびのび楽しめた!

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香:サーフィンは太平洋、SUPは日本海でやったんだよね。両方共、海の中から雪山が見えてたのが新鮮だったな。雪山見えてるのに、昼間はポカポカしていて、半袖でまったりしたりしてたよね。

Ai:もう少し時間があったらSUPで遠くまで漕いでみたかったな。サーフィンもするし、 漕ぐだけならもっと出来ると思ってました() 。意外と難しかった。でも波もなくてお天気のいい時にクルーズしたら本当に気持ちいいね。

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香:4月末の北海道は、ドライブしていても、海見てぼーっとしていても、とにかく何をしていても気持ちよく旅ができた。Aiちゃんとのトリップで、「旅しなきゃ」って改めて強く思ったよ。

Ai:私にとって旅は自分にとって必要不可欠なもの。いつもと違う環境に触れることで、 新しいインスピレーションが生まれて、普段の中ではスルーして気がつかない感覚も敏感に捉えることができると思ってる。

香:全く同じ意見! 新しい場所に行くことも、新しいことにトライすることも、一歩踏み出すまで簡単じゃないんだよね。でも私にとって今雪山をトライすることは、未知の世界だけど出来なくていいんだよ、って自分に言い聞かせながら、時には自分を褒めながら、できないことを楽しんでるっていう感じ。Aiちゃんとは奇跡的にH.L.N.AROXYSnipeSports3つのメーカーで同じチームだけど、お互い選手でもないけれど、それぞれの生活スタイルを尊重してくれてサポートしてくれているって嬉しいよね。

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Ai:私は今家族がいて子供がいて、スノーボードとの向き合い方も随分変わったな。それでも国内外問わず「いい時にいい場所にいる」というスタンスでスノーボードを続けていきたいと思う。その中でスノーボードの魅力を発信しながら色々な人たちと共有できるような活動をしていきたいな。

香:お互い活動してきたフィールドは違えど、山と海がリンクし始めているとっても楽しい時だよね。年齢とか環境に関わらず、今が最高に充実しているって思えるし。これからのお互いも楽しみだな〜。

Ai:また旅がしたいな!!

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香:今回私たち2人のワガママ?!に献身的にヘルプしてくれたメンバーにも心から感謝だよね。一回一緒にセッションすれば、一気に信頼関係築けるし、ファミリーになれるもん。 それからやっぱり私は雪山の知識も技術も無いから、「誰かに素直に頼る」っていうことは大切だなって思った。

Ai:ビデオグラファーの慎吾君、カメラマンのオチさん、ローカルガイドとして協力してくれた正臣くん、Kassunさん。このメンバーなしではこのトリップは成功できなかったと思う。皆それぞれ個性的なんだけど、それがうまく溶け合いメローでいい具合にゆるく、でもやる時はやる。本当に居心地のよいチームでした!また同じメンバーで旅がしたいな。

最後にこのロードトリップを実現するにあたり応援してくれた皆さま、本当にありがとうございました。 私たちの活動スタイルが変わっても、変わらず理解していただき応援してくれていることに心から感謝しています。何歳になっても、環境が変わっても、自然はいつでも待っていてくれることをこれからも伝えていきたいと思っています。

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國岡 あい ・ 間屋口 香